膝の痛み
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変形性膝関節症
→主な症状は膝の痛みと水がたまることです。軟骨がすり減り、歩行時や立ち上がりで痛みを発し、進行すると正座をするのも困難になってきます
関節リウマチ
→両側の手首、足首や手指、足趾の関節が腫れて痛み、朝起きた時にこわばりを感じるのが典型的な症状ですが、膝、肘、股関節などの大きな関節にも広がり、進行すると痛みや変形のために日常生活に支障をきたすようになります
大腿骨内顆骨壊死
→膝関節の内側に突発的な痛みが生じます。大腿骨への血流が悪くなり、大腿骨の内側にある骨組織の一部が壊死することによって発症する病気です。夜間に痛みが強くなるのが特徴で、中年期以降の女性に多くみられます
半月板損傷
→半月は膝関節の大腿骨と脛骨の間にあるC型をした軟骨のように柔らかいもので内側・外側にそれぞれがあり、これが損傷すると、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。ひどい場合には、膝に水がたまったり、急に膝が動かなくなり歩けなくなるほど痛くなります
オスグッド病
→発育期のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴で、お皿の下の骨が徐々に突出してきて痛みを発します。時には赤く腫れたり熱を持ったりして、休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツなどすると痛みが再発することがあります -
膝の痛みに関する当院の考え
まず膝の関節の構造について簡単にお話しします。
膝の関節のイメージとして棒を二本隣り合わせに置いて、ガムテープでぐるぐる巻きにしてくっつけたような関節です。
ここでの棒が骨、ガムテープが靭帯になります。
ガムテープで巻いただけなので衝撃にはとても弱い関節になりますが、こうしないと膝の屈伸運動など、様々な動作が出来なくなってしまうからです。
良く「前十字靭帯損傷」といった言葉を耳にされると思いますが、あれはイメージで言うとガムテープが切れた事になります。
そうなると固定されなくなるので様々な動作に支障をきたす事になります。
当院の考えとしてはそれらの主な原因となるのが所謂使い過ぎ、膝の筋力の低下です。
これらに対応する為に使い過ぎには足が横に開いて捻れている事が考えられるので位置を矯正する。
使い過ぎて傷んだ筋肉に鍼を打って痛みを取る。
筋力の低下にはインナーマッスルを鍛える電気をかけて筋肉を鍛え、動きに耐えうる身体にする。
という考えて膝関節の痛みを解決していきます。 -
膝の痛みを放っておくとどうなるのか
大きな問題としては歩けなくなる事です。
下肢の関節は全て歩く事に大きく関わっていますが
特に膝の関節はその中でも重要性を持っています。
仮に歩けなくなってしまいますと、高齢者の方においては動く機会が減り、寝たきりになってしまい、その他の病気、若しくは認知症になってしまう、または軽度であっても認知症を持ってた方は症状の悪化が大幅に進んでしまう可能性が高くなります。
歩けなくなってしまいますと、外に行く機会が減り、人と会話したり、交流を持つ機会が無くなってしまいます。
人と会話したり、交流を持つことは脳にとってかなりの刺激となり認知症になりづらくする大事な行動です。
認知症に関係が薄い、若者、中高年でも外に出歩く機会が減ってしまいますと、塞ぎ込んでしまいやすくなり、うつ病などの精神疾患にかかりやすくなる。
運動不足で生活習慣病になりやすくなるなど
膝自体の問題以外にも精神的、内蔵的な問題も考えられます。 -
膝の痛みの軽減方法
膝痛と密接する関係が強いのは、体重の増加と筋肉柔軟性の欠如や筋力不足と言われています。
痛みを緩和するためには、筋肉をつけることが重要です。
膝のまわりの筋肉が強くなることにより、膝の動きが安定し、関節や骨、靭帯、腱などにかかる負担が減るため痛みを和らげることが期待できます。
やり方として
両足を伸ばした状態で座り、鍛えたい方の足の膝の下にタオルを丸めて入れます。つま先を上に向けながら膝の裏でタオルを下に押し付け、タオルを下に押し付けた状態で数秒間姿勢を維持します。
これらを1回として、15~20回程度の回数で2~3セット程度行う。
1番鍛える筋肉は大腿四頭筋!その中で、大腿直筋と言う真ん中を走る筋肉が膝を越えて膝蓋靱帯に変わります。また、体重が1キロ増加すると、膝に掛かる負担が6〜10倍になるともいわれるので、体重を落とす事も膝痛を軽減させる事に繋がるので、自分のやりやすいやり方でやってみましょう。
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膝痛改善のためにおすすめする当院の施術メニューとは
当院の膝の痛みに対する有効的な治療は、鍼治療・EMSが有効です。
膝の症状は、靭帯損傷や使い過ぎ、変形など原因は様々ですがどの症状も、膝周りの筋肉の硬さ、筋力低下によって引き起こされる症状がほとんどです。
鍼治療は硬くなった筋肉にわざと微細な傷をつけることで、血流を改善し筋肉に栄養を行き渡らせ柔らかくすることで痛みを軽減することが出来ます。
EMSは電気の力で強制的に筋肉を動かします。そうすることで、筋力トレーニングと同等の効果が得られますので、膝周りの筋力をアップする事が出来ます。膝周りの筋力が上がる事で、筋肉で下肢を支えられるよになり安定性が生まれますので、関節にかかる負担を減らす事ができます。
鍼とEMSで膝の治療を行うことで膝の症状改善に役立ちます。 -
治療頻度その治療を受けるとどう楽になるのか
膝の痛みに対して針治療とEMS治療が有効な理由として、身体に無理な負担をかけることなく痛みを取ることが可能となります。
鍼灸治療を行うと、硬くなった筋肉に微細な傷がつき血行が促進され、筋肉がほぐれて症状が改善します。また痛みを脳に伝える神経経路をブロックしたり、血行を促進して痛みや疲労の原因となる物質を排出したりすることで痛みをとることが可能となります。
EMSは電気の力で強制的に筋肉を動かすことで、筋力トレーニングと同等の効果が得られます。寝た状態のまま、関節に無理な負担をかけることなく効率良く筋力トレーニングをすることが可能です。それによって膝周りの筋力が上がる事で、関節にかかる負担を減らす事ができます。さらにしっかり筋肉を動かすことで筋肉がほぐれ、血行が良くなり、様々な体調不良の改善が期待できます。 -
改善するための治療頻度はどのくらいか
最も大事な運動療法
第1に、症状が強くなる動作を一時的に避けることです。痛みが強くなる動作を短期間避け、症状を緩和することは、後述する運動療法を早期に開始するためにも重要です。
第2に、減量などの生活改善が重要です。肥満の患者さんが食事療法、運動療法を適切におこない、減量することは、変形性膝関節症の治療においても効果的と言われています。
第3に運動療法で、3つのなかでも最も重要だと思います。運動療法は、筋力を高めて膝を安定させます。最近の研究では軟骨の細胞の炎症を和らげたり、関 節内や周囲に炎症を抑える物質を産み出す効果があることも明らかになっています。